使い方の楽しさを見つける“ものさし”

「tupera tupera(ツペラツペラ)」は、亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット。現在は京都を拠点に、絵本やイラストやワークショップ、舞台美術など、様々な分野でご活躍されています。今回は自宅兼アトリエにお邪魔させていただき、「somemore」な話を伺いました。
前回の「イレギュラーを楽しむ」の続きを本日はどうぞ。

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お話を聞いているテーブルの横には、ツペラツペラさんが今まで手がけてきた作品たちが綺麗に陳列されていました。見覚えのある商品から、クスッと笑ってしまうようなユニークなプロダクトたちを眺めていると、思わず時間を忘れてしまいます。

亀山さん:このタコの靴下なんかは、その辺に脱ぎっぱなしにしてても可愛くなるんですよ。打ち上げられたタコみたいでしょ(笑)。あとは王様の王冠が豆皿になっていて、飲み物の上にお菓子も置けるからお客さんへ出す時に便利なんです。 

次々に紹介してくれる商品たちを見ると、ほんのちょっとした工夫で何気なく見ている物がすごく面白くなるというこというのがわかります。なんだか、仕事と遊びが一致しているようで制作している本人たちも楽しそう。

亀山さん:ただ、僕らがつくるものは結局つかってくれる人がいるから成立すると思っています。絵本も人が読んで成り立つものじゃないですか。読み手によって意味や読み方も変わってくるものです。ぼくもイベントなんかで回っていると、いろんな読み方や受け取り方をしている人がたくさんいて。その反応が楽しいんですよね。 



自宅内にアトリエを構えるツペラツペラさん。遊ぶように働くなかで、制作と生活の区切りはどうしているのでしょうか。作業着に着替えたり、決まったルーティンなどあるのでしょうか?

亀山さん:たまにエプロンをつけて作業をしていますが、どうも肩がこっちゃうので多くはないですね。服装も特に決まっていないです。

中川さん:逆に制作している時はオンじゃないというか、なるべくリラックスできるような服装でいるようにしています。私は外出するときなど、イアリングをつけると気持ちがオンになります。

亀山さん:僕の場合は帽子ですね。帽子とメガネは気持ちを入れるアイテムかもしれません。指輪や時計は身につけないですね。左右のバランスが崩れるのが嫌なんです。つけるんだったら両腕につけたい(笑)。 

「普段、シャツはほとんど着ないんです」と中川さん。しかし『ikamuneパッチワークワンピース』はとても愛用していると話します。

中川さん:これだとワンピース感覚で着れたり、コートのように上から重ねて着こなせるのでいいですね。普段も無地の服よりもワンポイントで何かデザインされていたり、何か工夫が施されている服を選ぶことが多いですね。あとはワッペンやバッヂ等もワンポイントでつけることが多いです。



また、somemoreは建築家である滝口聡司さんと一緒にはじめたブランドということもあり、シャツの模様にも階段のようなアイコンがデザインされています。

中川さん:建築っていう視点で見るとシャツの工夫がいろんな風に見えてきて面白いですね。ポケットが窓のように見えたり、ワンピースの胸元のパッチワークも、間取りのように見えてきますね。

亀山さん:世界の名建築の間取りをデザインしても面白くなりそう。



気がつけばおもしろいアイデアが湧き出て話が尽きず。インタビューで盛り上がったアイデアが実現するのをたのしみにしています!

Photo:小財美香子
Text:浦川彰太